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ペルナンブーコについて Part7


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取り敢えずうなぎもペルナンブコも格上げを免れた。うなぎを食べることができるのも弓を持って海外に渡航できるのも、もう当たり前のことではないのである。ペルナンブコは土俵際で何とか踏みとどまり1類に格上げされずに済んだが、今回程ヒリヒリする会議はなかったのではないか。ワーキンググループは紛糾し、5度も修正会議を重ねたという。音楽家や個人は海外での販売など所有権が移らなければ弓を携帯して今まで通り海外渡航ができるが、新たなルールとしてペルナンブコで作られた全ての弓やパーツの国際取引には2007年以前に取引された木材であることを証明する書類を付けなければならない。 


中国は今回1類にあげるというブラジルの提案に賛成票を投じていたが、中国製のペルナンブコと称して売っている弓は今後どうするつもりなのだろうか。自国の産業云々より政治的な思惑を優先しているとしか思えず、代表団の声明を聞きながら政治の事を色々と考えてしまった。日本は明確に反対票を投じた。サマルカンドの地で日常を守るべく戦ってくれた日本の方々に我々は深く感謝しなければならない。幾つか我々がやらなければならないこともある。弓一つ一つにナンバリングをするなど個体識別が出来るようにすること、在庫管理の徹底と代替材を積極的に使用していくことである。代替材として使えそうな材料は多くあるのでこれから一つずつ試していくつもりだ。


 
 

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鎌田 悟史 

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