円安について
- 6 時間前
- 読了時間: 2分

先日ベルリンでの毛替え料金が140ユーロと教えてくれた方がいた。現在のレートでは日本円で25,516円である。それでいて普通のところに毛替えに出すとだいたい下手クソなのだとか。「140ユーロ、ああ、そうなんだ」と自分にとっては肌感でとてもわかりやすい。それぞれの国の平均修理価格をまとめて比べてみたら面白いだろうなぁ、などと呑気に考えてしまったが、そのような国から物を買わなければ回っていかない弦楽器業界でも全てのものが値上がりしている。弦もパーツもほぼ全てのものが輸入に頼っているので、問屋さんからの相次ぐ値上げのお知らせにももう慣れてしまい、見る気もしないのが現状である。
円安は政治屋のせいだろうが、必要なパーツをすべて輸入品に頼り切っているのは我々弦楽器業界の怠慢である。前職では昔から国産のネジや様々なパーツを開拓していたが、今後はそのように地道に国内の委託先を開拓し徐々に国産のものに切り替えていくしかない。
卸をやっているS社が最近使い勝手のよいバイオリンのアジャスターを作っている。ネジは難しい。試作に改善を重ねてやっと出来るものであってご苦労もあると思うが、ぜひ頑張ってほしいと思う。
技術を手放す判断は一瞬で、また元に戻すには途方もない労力を要する。どこも一緒だなと思う。昔は国内で弦も作っていたというではないか。できぬことではない。


